私が10年気をつけてきた起業社長への7つのアドバイス

私が10年気をつけてきた起業社長への7つのアドバイス

社長業で私が気をつけてきたこと

何事にも始まりがあります。たとえ大企業の社長でも、起業したばかりのころは全てが初体験です。毎日不安でどきどきしていたでしょう。

そんなときには、誰の言葉でも良いので、なんらかの方向性を示してもらい安心感を得たいはずです。

そこで、サラリーマン経験も社長経験もそれなりに長くなってきた私から、起業したばかりの新社長にちょっとしたアドバイスをしたいと思います。

……アドバイスというと偉そうに聞こえるかもしれないので「私が気をつけてきたこと」と思って聞いてもらえれば。

この手の話は色々な媒体で見たり、聞いたりするとは思いますが、敢えてそういったものは参考にせずに、自分の観点でアドバイスさせて頂こうと思います。

起業社長へのアドバイス1.1年だけ頑張ろうと思うことが大事

よく物事は3年の周期で見られますが、初めから3年間と考えると長く感じるものです。

そこで、たった1年で良いので「がんばろう」と思って下さい。何をがんばれば良いのかは次にあげていきます。

挫けそうになったら「たった1年だから」、誘惑に負けそうになったら「たった1年だから」と思うだけで良いです。

まず、1年経つまでは振り返る必要はありません。1年後を楽しみにして、「がんばろう」この言葉だけを追いかけ続けて下さい。

起業社長へのアドバイス2.とにかく毎日演技をする

起業して社長になったにもかかわらず、社長の振る舞い方がわからなかったり、自分はちょっと社長っぽくないという方は、「社長っぽく演技しよう。」と思い込んで下さい。

人と話すときにどうしたら相手に「この社長仕事できるな。」と思われるかを考えて下さい。

仕事ができる方、組織をまとめている方ほど、肩書ではなく、話し方・立ち居振る舞いなど基本的なところに気を付け、他人にもそのように見ます。

初めはわざとらしくなってしまうかもしれませんが、少し大げさに大きな声で笑ったり、話に抑揚をつけて個性を出しましょう。

そして、普段から身だしなみを整えてください。人に会う前に鏡を3分眺めてください。演技をする前には必ず準備が必要です。

心の何処かで、「本当は自分はこんな人間なんかじゃないんだ。」と思っていても大丈夫です。自分を変えるのではなく、あくまでも「演技」しているだけです。

起業社長へのアドバイス3.なんでも興味を持つことが大切

「自分は無趣味だから。」
「人に興味がないので。」

もちろん、人と接触する必要が少ない業務形態もあるでしょう。ただし、心には思っていても口にするのはやめてください。

とにかく人が話すこと・行動、全てに興味を持って下さい。自分がつまらないと思う話でも興味があると「思い込む」ように演技してください。

その際に、2点意識して欲しいのは、

—–
・質問することがないか常に意識しながら聞いたり、見たりする
・少しでも面白いと感じたら頭に刷り込む意識でオーバーリアクションする
—–

たったこれだけで、相手はあなたに興味を持ちます。そして、それが積み重なることで見られ方が変わりますし、仕事にもつながりますかもしれません。

起業社長へのアドバイス4.我流を押さえて人の話は素直に聞く

「せっかく起業したんだから自分の思い通りにやりたい!」

自分の思い通りに仕事がしたいから起業したという社長も多いでしょう。ただ、これを貫くのは相当大変です。

若手社長であれば、出会う方の多くは自分よりも年上ばかりです。

「時代が違うんだから考え方も違うんじゃないの?」と思っていても、年長者の言葉はやはり重いものがあります。先達の言葉とアドバイスを重要視して下さい。

責任が軽いのは関係者が少ない最初だけ。たとえ従業員を雇わなくても、仕事の関係者が増えれば責任はどんどん大きく重くのしかかってきます。

大きな責任を果たすには大きな力が必要です。そのためには、経営者としての確固たる哲学を持っていなければ対処できません。

そして、経営者の哲学は、たくさんの経験と先達からのアドバイスや助言の積み重ねがなければ作りあげることはできません。

世の中の俺流の方たちは、たくさんの経験と先達のアドバイスの積み重ねによって、自分なりの哲学を築いています。ワガママを通すのは、積み重ねた後でも遅くありません。

起業社長へのアドバイス5.これなら負けないというスキルを持つ

これは他の社長には負けない、あの会社には負けない、同業他社の中ならNo.1だというものを身につけて下さい。

極端な話で言うと、仕事そのものである必要はありません。顔の広さ、話の面白さ、お酒の強さ、運転、料理などなど。

不思議なことに、仕事と全く関係がない個人的なスキルであっても、人より優れていると自覚できるだけで仕事の自信につながります。

そして、それがプロフェショナルに仕事を行うための基盤になるのです。

起業社長へのアドバイス6.相手に喜んでもらう奉仕の精神を持つ

自分が相対する方が何をすれば喜んでくれるのか、それを考えて行動しましょう。

「起業したてだから、喜んでもらうよりも、とにかく売り上げを作らないと……。」

と考える気持ちもわかりますが、それでも、どうしたら喜んでもらえるかを考える姿を見せることが重要なのです。

もしも、何をしたら喜んでもらえるかがわからなければ、「何をしたら喜んでもらえますか?」と直接聞いてみてください。

起業社長へのアドバイス7.1年続けられたら自信を持って振り返る

これらのことが1年間続けられたなら、自信を持って、1年を振り返ってみてください。

次に何をしたら良いかが見えてきます。

そして、1年毎に気持ちをリセットして、もう1年これらのことが続けられるように気持ちを整理しましょう。

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