オフィスに適した動線を上手に作るコツ

オフィスに適した動線を上手に作るコツ
  • オフィスの動きやすさって必要?
  • どんなレイアウトにするといいの?
  • オフィスを作る時に注意することは?

皆さんはワークスペースの最適な動線を考えていますか?

この記事は、生産性を上げたいと考えている社長に向けての情報です。
オフィスの空間をうまく活用した動線作りは、生産性の高い仕事につながります。
オフィスレイアウトを考える場合、3つのポイントをおさえることで、快適かつ効率的なワークスペースを確保することができます。

[オフィスレイアウトの3つのポイント]

  • 動線
  • ゾーニング
  • オフィスレイアウト基準寸法

人や物の移動に伴う動線、オフィスに必要な各スペースの配置、そして通路の幅やデスクとデスクの間隔などに標準とされる寸法値です。

この記事の要点はこの3つ!

  • オフィスレイアウトの動線計画
  • 来客者のスペース・従業員のスペース
  • 通路・壁・デスクの距離や寸法

では、さっそく見ていきましょう。

オフィスレイアウトの動線計画

オフィスの中で人と人、あるいは物などが、快適かつ効率的に移動できるよう通路設計することを「動線計画」といいます。
動線計画は、従業員の働きやすさに直結します。オフィスレイアウトでは、ストレスのないシンプルな動線を考えることが重要です。

オフィスにふさわしい動線は、3つの基本的なパターンとして表すことができます。


引用元:https://www.kagukuro.com/basic/lead/

まず、オフィスのメインとなる通路を決めます。次に、メインルートのサブとなる通路を配置します。メインとサブの動線は、はっきりと明確なものにすることがポイントです。
メインとサブの通路にもとづき、エントランスから各ポジションへのルートを決めます。このとき、もしオフィスの通路が迷路のようになっていたとしたら、移動が複雑で手間がかかる上、無駄な時間を費やすことになります。
つまり来客時の案内がしづらく、従業員同士のコミュニケーションをとりにくいオフィスは、仕事全体に悪影響を及ぼします。
どのポジションに向かうにも直線的なルートをたどって進めること、袋小路がないこと、同じような動線を何本も重ねたり不必要な動線を作らないことを意識します。たとえば、迂回したり、往復しなければならないような動線を作らないことです。

オフィスレイアウトを考えるときに忘れてはいけない事

災害時の避難通路は、必ず確保しておかなければなりません。また、建築基準法施行令による廊下の幅は、片側にのみ部屋がある場合は1.2メートル以上、両側に部屋がある場合は1.6メートル以上と定められています。法規的な違反とならないよう、通路幅を設定する必要があります。

来客者のスペース・従業員のスペース

オフィスに必要なスペースには、それぞれ持つ役割があります。
動線計画が決まったら、各スペースを役割ごとに分類し、もっとも機能的な配置に沿ってゾーニング計画を立てます。
「ゾーニング」とは、オフィスに必要なスペースを、大まかに割り振ることをいいます。
これにはまず、どのような役割を持つスペースがオフィスに必要か、業務形態に合わせてリストアップすることから始めると良いでしょう。

[来客者のスペース]

  • 受付、応接、商談スペース

[従業員のスペース]

  • 執務、役員、会議スペース
  • 給湯、休憩、ロッカースペース
  • 倉庫、複合機、サーバースペース

一般的に考えられるオフィススペースには、上記のようなものが挙げられます。もちろん、それぞれの業務の形態によって、優先されるスペースと役割は異なります。


引用元:https://www.kagukuro.com/basic/zoning/

どのような業務形態であっても、基本的にオフィスエリアは3つに分類されます。
[3つのオフィスエリア]

  • 来客者が立ち入るスペース
  • 従業員のみが立ち入るスペース
  • 従業員と来客者が共有するスペース

各部署と来客者との関連性をふまえ、密接な関係を持つスペース同士を隣接させれば、業務はさらに効率的になります。各スペースの持つ役割、利用する人間を具体的にイメージしながら、ゾーニングを考えることが大切です。

総じて応接室の配置から考えると、上手なレイアウトができると言われています。来客者のスペースは入口に近く、従業員のスペースはバックヤードに配置などが、一例として考えられます。
この場合、トイレや給湯室への動線も考慮しておけば、来客者に対する従業員の動きがスムーズとなります。

通路・壁・デスクの距離や寸法

標準的な人のサイズをもとに割り出された通路の寸法を、「オフィスレイアウト基準寸法」といいます。
標準的な人のサイズは、横幅450mmとされています。この人ひとりが通れる通路の最小寸法は、600mmとなります。
余裕をもって、最低900mm以上の通路幅を確保しておけば、おおよその人がスムーズに移動することができます。

オフィスの通路が狭ければ、従業員同士のすれ違いが困難となり、ワークスペース機能も低下してしまいます。
働きやすく、効率的な動線を持ったオフィスを作るためには、法規的かつ適正な通路幅を確保しなければなりません。

[適正な通路幅]

  • 最小通路600mm
  • 標準通路1,200mm
  • 標準通路1,200mm

標準通路とメイン通路の寸法は、横歩行ですれ違うことが可能な数値を示しています。これらの通路を作る際は、建築基準法施行令が定める廊下の幅に注意しましょう。

デスクに着席したとき、十分に作業ができる奥行の寸法は、450mmとされています。
また、デスクと後ろの壁の間の寸法は、1,500mmを基準に、1,200mmならやや狭く、1,800mmでゆったりとした通路になると考えておけば良いでしょう。

まとめ

オフィスをレイアウトする際、上手に動線を作ることによって、仕事の効率と生産性はアップします。
オフィスに必要なスペースを機能的に配置し、基準寸法をふまえ、動線およびゾーニング計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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