正社員で副業する人必見!初心者でも分かる確定申告のポイント

正社員で副業する人必見!初心者でも分かる確定申告のポイント

近年、正社員として働きながら何らかの副業をする人が増えてきています。少ない額であれば「確定申告しなくてもバレない」と考える人も多いですが、果たして本当に必要ないのでしょうか。

今回は正社員としても副業する人が知っておきたい、確定申告のポイントについてご紹介します。

副業における確定申告の必要性

現在、正社員として給与所得がありながら副業をしている方も少なくないでしょう。確定申告すべきかどうかよく分からない、あるいは、少ない額だからと放っておいている方もいるかもしれません。

一般的に、給与所得以外の所得が年間20万円以下であれば、確定申告は不要と決められています。副業で稼ぐ金額が20万円を下回る小さな額であれば、申告は要らないとされているのです。

ただし、副業と位置付けている仕事でも、「給与所得」という形で収入が発生していれば、その場合は20万円以下でも確定申告は必要になります。

確定申告が必要な条件に合致しているにもかかわらず申告していなければ、過去にさかのぼって税金を徴収されたり、罰金を求められることもあります。そのため、副業による収入が20万円を超えている、もしくは給与を2カ所以上から受け取っている場合には確定申告をして処理すると覚えておきましょう。

さらに、これまで無申告だった方も、2016年1月から始まった「マイナンバー制度」の導入によって、所得の状況が丸裸になります。たとえ短期のアルバイトであったとしても、勤務先からマイナンバーの提出を求められていれば収入の状況が照合されてしまうのです。そういった点でも、さらに確定申告の必要性は高まったといえるでしょう。

正社員兼副業者必見!いかに経費を計上するか

一言で副業と表しても、世の中には様々なタイプの副業が存在します。最近では、ブログやアフィリエイト、クラウドソーシングなどで副業をする人の数も増えてきました。こうしたタイプの副業は、時間や場所を選ばずにできることが多いため、正社員として日中に勤務していても、取り組みやすくなっているのです。

確定申告の際には、必要経費を差し引いた額が利益としてみなされるため、いかに経費を上手に計上するかがコツです。

例えば副業でブログの運営をしている人が、年間25万円の収入があったとします。ブログの管理費や記事を書くための交通費・食費などの経費に10万円かかっていれば、実際の利益は15万円になります。経費を差し引いた15万円の部分だけが所得とみなされ、課税の対象となります。

さらに、この場合は必要経費を差し引くと所得が20万円を下回るので確定申告は不要です。もっと金額が大きくなっても、経費をしっかり計上することで利益を小さくすることは基本となるのです。

また、ブログを運営して収入を上げている方は、日々の購入したものを経費にするために「レビュー記事ブログ」を作ることがポイントです。普段の生活で購入するものであっても、“ブログ収入がある事業の一環”であれば、レビューブログに記事投稿を行えば、生活に必要なものであっても「経費」として計上することが可能です。

ブログ収入を副業としていても、中には100万円単位で毎月の収入がある人も一部にはいます。そういった方は、うまく副業で経費を落とすかということも頭に入れておくべきでしょう。

ただ、経費はやみくもに使って計上すれば良いというわけではありませんが、仕事にかかったお金はしっかり帳簿を付けて記録しておくと良いでしょう。

もし自宅を仕事場として使用していれば、専有面積に応じて家賃の一部も経費にすることができますし、場合によってはこれだけでもそれなりの額になります。直接的、あるいは間接的に必要となった経費を上手に計上して、確定申告することがポイントになります。

副業の確定申告には便利!会計ソフトの活用も視野に

確定申告が初めての方には、クラウド会計ソフトの活用をおすすめします。

市販されている普通の会計ソフトとの違いは、インターネットへの接続が必要になることです。クラウド会計ソフトではインターネットへの接続が必要になると聞くと面倒に感じる方もいるかもしれません。しかし、クラウド会計ソフトでインターネットを介することにはたくさんのメリットがあります。

具体的には、仕事で使っているクレジットカードの情報を連携させれば、自動的にソフトの中に経費として入力される仕組みになっています。以前はレシートなどから一つずつ帳簿をつけたり、税理士に依頼することが主流でしたが、こうしたソフトの普及によって時間が短縮できるようになりました。

青色申告では複式簿記と呼ばれるやや複雑な方法でお金の動きを記録する必要がありますが、ソフトを使えばお金の動きに関する記録も簡略化できてしまいます。きちんとデータさえ残しておけば、確定申告で慌てるということもありません。

個人事業主や小企業の場合には、毎月の帳簿付けを税理士に依頼しなくても自力でできてしまうことも多いです。月々の帳簿の管理だけでも税理士に依頼すると数万円以上かかるため、会計ソフトを有効活用することはおすすめです。クラウド会計ソフトは、無料でもある程度の機能が使えるものもあるためぜひ活用しておきたいところです。

副業についてのまとめ

副業をする人は、所得が年間20万円以上になると申告しなければなりません。もしくは、20万円以下であっても給与所得という形で収入を得ながら副業をしている場合には確定申告が必要です。

マイナンバーによって情報が照合可能となっているため、ソフトウェアを活用してしっかり申告することを心がけましょう。

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