次世代のリーダーはどう育てる?人材育成のポイントとは

次世代のリーダーはどう育てる?人材育成のポイントとは

会社の未来を見据えたとき、次世代のリーダーを育成していくための取り組みは早めに始めるに越したことはありません。

今回は、次世代の人材を育成する上で、経営サイドが念頭においておきたいポイントをご紹介します。

次世代のリーダーの育成とは

多くの企業では会社の未来を左右する「次期経営者」や「次期リーダー」の育成に関心を持っています。

ただ、いきなり上司から「次のリーダーを育成してくれ」と頼まれても、具体的に何から行えばよいかわからず、簡単に進められる作業ではないことを実感します。
しかも、中小企業では次世代の人材を育成するという試み自体初めてというケースも少なくありません。

また、プログラムを作って研修などを積極的に行っても、費用対効果がわかりにくいという側面もあります。次世代の人材育成に満足できていない企業や経営者も多いのではないでしょうか?人材育成と一言で表しても、うまく機能している企業はそれほど多くないようです。

近年はグローバル化・IT化をはじめとして、企業を取り巻く環境は変化を続けています。時代に合わせた戦略を練り、問題解決していけるような人材を育成したいというのが企業の願うところです。

これはよくありがちなことですが、一方通行の研修プログラムだけ提供しても、社員はなかなか成長していかないものです。
どのように育成していくのかという計画がないままに人材育成を進めてしまうと、「あの研修は何のためにあったのか」という思いを招いてしまうことになります。

本当の意味で経営に必要なスキルを磨いていけるような対応を心がける必要があるのです。

効果的な人材育成のコツ

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人材育成を進める上では、まずは「次世代のリーダー」として必要な要件は何であるかを定義する必要があります。

これは企業によって異なってくる部分ではありますが、社員からの人望を集めている人なのか、先見の目がある人なのか、実績を多く上げた人なのか。
どんな人物像がふさわしいのか自身の事業内容と照らし合わせながら考えてみる時間も必要でしょう。

次のステップとして、定義した要件を満たす、ポテンシャルが高いと思われる人材を抽出することになります。

このプロセスにおいては、課長や次長・部長クラスの人材をターゲットにすることが多いですが、必要な要件を満たしてさえいるのなら必ずしも役職や年齢に固執しない姿勢も大切でしょう。

抽出した人材には、ある程度マネジメントの経験を積んでもらいます。また、経営を担う上で求められるスキルや知識といった経営リテラシーを学んでもらうことも必須です。

自社の現状を分析し、「当事者」としての意識を持ってもらうのです。

新規事業や企画の担当を任せ、スキルを磨く時間も確保したいところです。
効果的に人材育成を進めるためには、””インプット””と””アウトプット””の機会を増やすことがポイントと考えられています。

つまり、どんなに研修を行って経営リテラシーを身につけたとしても、アウトプットする機会がなければスキルとして定着していかないのです。
インプットだけに力をいれて、机上の空論を掲げるようになってしまわないよう、しっかり実践で経験を積む必要があります。

仮にそこで失敗を経験したとしても、それは成長する上で糧となることでしょう。

経営トップとして着目すべき人材

人材育成において注目すべきポイントは、その人の価値観や業務の内容によっても異なってきます。

しかし、経営を任せられる人材として必須の条件としては、まず””ビジョンを描けること””が挙げられます。
行き当たりばったりの取り組みではなく、様々な可能性を頭に思い浮かべながら先のビジョンを描くスキルは必須になるのです。

脳の前頭葉と呼ばれる部分は思考や創造性を司る部分といわれています。
また、計画を立てたり、実行したり、その結果を評価する機能があるとも考えられています。

人が物事を遂行する能力は経験的な部分の影響も受けますが、その人の能力にも依存します。
会社の命運を分ける次世代のリーダー育成においては、その人の遂行能力や計画能力に焦点を当ててみることも大切になるでしょう。

また、個人で良い仕事をすることと、人を動かすことは全く別物なので、組織・人を動かしてマネジメントする力も重要です。
周囲の人を見渡してみても、一人で淡々と着実に仕事を進めるタイプの人もいれば、仕事のクオリティはそれほど優れたものではなくてもリーダーシップをとるのが上手い人もいます。

経営者として組織を動かしていく人材は、人のマネジメントが上手いことも求められるでしょう。

人材育成のまとめ

経営に携わる人にとって、次の世代も見据えて人材育成を行うことも仕事の一つです。多角的に人材を評価できる目を持つ必要があります。

次世代のリーダー育成においては、一方的に研修を行うのではなく、””インプット””と””アウトプット””のバランスを考えて進めていくことが肝心です。

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